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人間ばかりではなく動物にも見られる一夫多妻制

「結婚」というと、私たち日本人はふつう「一夫一婦制」を思い浮かべることと思います。しかし、世界には一人の男性が複数の女性を同時に妻とすることを認めている地域も少なからずあります。一夫多妻制は「姉妹型一夫多妻制」と「非姉妹型一夫多妻制」との2種類に大きく分類されることもあります。前者は一人の男性が姉妹を妻に迎える形態で、古代に比較的多く行われていた習慣です。もともと、一夫多妻制には経済力のある男性が複数の女性を養うという社会的役割がありましたが、姉妹型一夫多妻制を実践している社会共同体は現在ではほとんど見られなくなってきています。 一夫多妻制というとまず頭に思い浮かぶのはやはりイスラーム社会だと思いますが、預言者ムハンマドには22人の妻(そのうち正式に結婚したものが16人、妾4人、その他2人)がいたと言われています。イスラームでは一夫多妻制が法的制度として認められており、男性は4人までの妻を娶ることができます。しかし、妻たちの間に差異を設けることは許されておらず、また娶った妻の保護と扶助は夫の義務として定められています。最近ではイスラームでも一夫一婦制を取っている市民も多く、トルコやチュニジアなどはイスラーム国であるにもかかわらず、一夫一婦制が禁止されています。 イスラーム意外に、モルモン教主流派から分離した「FDLS(モルモン教原理主義派)は一夫一婦制の教義を保持していることで知られています。モルモン教主流派でも、比較的最近まで一夫多妻制を採用していたと言われています。日本でも、天皇や武士、そして裕福な商人の間では複数の妻を持つことはごくあたりまえに行われていました。 人間ばかりではなく、動物の世界でも一夫多妻制を実践しているという報告があります。子孫の繁栄を図るためにこのシステムは不可欠で、チンパンジーやゴリラ、ゾウアザラシやアシカなどに一夫多妻制が見られます。